「パワハラと言われそうで、部下を叱れない」「ついカッとなって強く怒り、あとで後悔する」。当社(村上経営研究所)の感情のマネジメントトレーニングのご案内でも、ご相談の例として挙げている2つです。どちらも、怒りとの付き合い方を練習していないことから起きます。
アンガーマネジメント研修は、怒りをなくす研修ではありません。怒りで後悔しないために、怒りとの付き合い方を練習する研修です。この記事では、研修の目的・学ぶ内容・効果・費用相場を、中小企業の経営者・管理職の方向けに整理します。
あわせて、他の解説記事ではあまり触れられない「研修を受けたあと、職場にどう定着させるか」も取り上げます。当社がアンガーマネジメントの実践を続けてきた経験を交えた内容です。この記事は、感情のマネジメントトレーニングを提供する村上経営研究所が執筆しています。
アンガーマネジメント研修とは?怒りと上手に付き合う力を身につける研修

アンガーマネジメントは「怒らないこと」ではなく「怒りで後悔しないこと」
アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで生まれた、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです(出典:日本アンガーマネジメント協会「アンガーマネジメントとは」)。目指すのは、怒りをなくすことではありません。伝える必要のあることは相手に届く形で伝え、怒る必要のないことでは怒らない、という区別ができるようになることです。
研修は、この考え方と練習の方法を、講義とワークで学ぶ場です。怒りは誰にでも当たり前にある感情で、消そうとするほど扱いにくくなります。研修では、怒りを感じたあとの行動を自分で選べるようにしていきます。
研修で身につける3つのコントロール
研修で学ぶ内容は、大きく「衝動」「思考」「行動」の3つのコントロールに分けられます。この分け方は日本アンガーマネジメント協会の入門講座の中心となる内容で、協会の講座案内やユーキャンの解説でも紹介されています(出典:日本アンガーマネジメント協会「アンガーマネジメント叱り方入門講座」講座案内/ユーキャン「アンガーマネジメントとは」)。この記事でも、この3つの順に整理します。職場での例を添えると、次のようになります。
| コントロール | 内容 | 職場での例 |
|---|---|---|
| 衝動のコントロール | 怒りを感じた瞬間の、反射的な言動を止める | カッとなっても、6秒待ってから口を開く |
| 思考のコントロール | 自分の「〜すべき」の癖に気づき、許せる範囲を広げる | 「報告は朝一番にすべき」を「午前中なら許せる」に広げる |
| 行動のコントロール | 怒りを伝えるか伝えないかを選び、伝えるなら適切に伝える | 「次はどうすれば間に合うか」を部下と話す |
3つは順番につながっています。まず衝動を止め、次に自分の考え方を見直し、最後に行動を選ぶという流れです。研修で学ぶ手法の多くは、この3つのどれかに当てはまります。
いま中小企業で研修が求められる社会的背景
アンガーマネジメント研修は、大企業だけのものではありません。中小企業で求められる背景には、次の3つがあります。
- 価値観の多様化:世代や立場によって「当たり前」が違います。人は自分と違う価値観に怒りを感じやすく、その怒りの出し方が人間関係を左右します。
- パワハラ防止法の中小企業への適用:2022年4月1日から、中小企業の事業主にもパワーハラスメント防止措置が義務化されました(出典:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」)。叱り方を間違えると、指導のつもりがハラスメントとして扱われます。
- 人手不足の中での離職防止:感情的な叱責や社員同士のもつれは、離職につながります。採用に時間のかかる中小企業ほど、1人の離職が現場に与える影響は大きくなります。
中小企業がアンガーマネジメント研修を導入する目的とは

研修を導入する目的は、会社によって少しずつ違います。ここでは、管理職・社員・経営者の3つの立場に分けて、研修が解決する場面を整理しました。自社に当てはまる場面があれば、それが導入の目的です。
パワハラを恐れて叱れない管理職と、叱り方を間違える管理職の両方に効く
中小企業の管理職の悩みは、2つの方向に分かれます。1つは、パワハラと言われるのが怖くて、注意すべきことを注意できない方向です。もう1つは、注意はするものの言い方が強すぎて、部下が萎縮したり反発したりする方向です。
この記事では、怒りの感情をそのままぶつけることを「怒る」、相手の行動を変えるために伝えることを「叱る」と呼びます。どちらの管理職も、この2つの区別がついていない点は同じです。叱れない側は「叱る=怒ること」と思い込み、強すぎる側は怒ったまま叱っています。アンガーマネジメント研修では、この2つを分けて練習します。叱れない管理職は伝え方の型を得て、強すぎる管理職は衝動を止める方法を得ます。
社員同士の感情のすれ違いとハラスメントを未然に防ぐ
怒りの問題は、上司と部下の間だけで起きるわけではありません。同僚同士の言い方の強さ、部署間の押し付け合い、ベテランと若手の価値観の差が、少しずつ職場の空気を悪くします。社員の側にも怒りとの付き合い方が身につくと、相手の怒りに巻き込まれずに済むようになります。
意見のぶつかり合いそのものは、悪いことではありません。感情的な対立と、仕事を良くするための対立は別物で、後者は組織を強くします。この違いについては、心理的安全性が高い職場はなぜ強い組織になるのかで詳しく書いています。
経営者自身が怒りに振り回されずに判断する
研修の対象として見落とされやすいのが、経営者ご自身です。経営者の怒りは、管理職の怒りより影響の範囲が広く、社員は経営者の機嫌を見て動くようになります。怒りに任せた判断は、あとから修正するのにも時間がかかるものです。
経営者が自分の怒りを扱えるようになると、判断の質が上がるだけでなく、社員が本当のことを報告しやすくなります。経営者の感情が組織に与える影響は、経営者のメンタルが組織に与える影響とは?社員を萎縮させない職場づくりの記事でも取り上げています。
研修を検討するきっかけになりやすいご相談
村上経営研究所では、感情のマネジメントトレーニングのご案内に、次のようなご相談の例を挙げています。1つでも当てはまれば、研修を検討する入口になります。
- ついカッとなってしまい、強く怒ってしまう
- 怒りの感情で後悔をしてしまう
- 感情に振り回され、人間関係がうまくいかない
- パワハラと言われそうで、部下を叱れない(怒れない)
- ついイライラしてしまい、人に当たってしまう
- コミュニケーション力や仕事のパフォーマンスを上げたい
ご相談の内容に合わせて研修の内容を組み立てていますので、当てはまる項目があれば感情のマネジメントトレーニングのページをご覧ください。
アンガーマネジメント研修で学ぶ内容

ここからは、研修で実際に何を学ぶのかを、最初にお伝えした「衝動」「思考」「行動」の順に具体化します。冒頭の悩み「パワハラと言われそうで叱れない」に関わるのが、「叱ることとパワハラの線引き」です。行動のコントロールの節で、判断の3つの確認点と、線を越えやすい叱り方の言い換えにまとめました。
衝動のコントロール:怒りの仕組みを知り、反射的な怒りをやり過ごす
怒りは、自分の大切にしている価値観や期待が裏切られたと感じたときに生まれます。感情が最も強く出るのは最初の数秒で、そこで反射的に言い返したり怒鳴ったりすると、あとで後悔する言動になりやすいものです。研修では、この数秒をやり過ごす方法を練習します。代表的なのは次の4つです。
- 6秒待つ:怒りを感じたら、口を開く前に6秒数えます。日本アンガーマネジメント協会が「6秒ルール」として伝えている、最も基本の方法です(出典:日本アンガーマネジメント協会)。
- 怒りを点数化する:今の怒りが0から10のどこにあるかを、その場で数字にします。数字にした瞬間に、感情から一歩引いた見方になります。
- その場を離れる:「少し考えてから話す」と伝えて席を外します。冷静に話せる状態を作るための行動です。
- 決めた言葉を心の中で唱える:「大丈夫」「落ち着いて」など、自分で決めた短い言葉を繰り返します。意識を怒りの対象から自分に戻すための方法です。
思考のコントロール:自分の「べき」の癖に気づき、許せる範囲を広げる
衝動をやり過ごせるようになったら、次は怒りの元になっている考え方を見直します。怒りの多くは「報告は朝一番にすべき」「部下は上司の指示に従うべき」といった、自分の「べき」が裏切られたときに生まれます。この「べき」は人によって違い、どちらが正しいというものでもありません。
研修では、自分の「べき」を書き出し、「許せる」「まあ許せる」「許せない」の3段階に分けるワークを行います。境界線がはっきりすると、「まあ許せる」の範囲が少しずつ広がり、怒る必要のないことで怒らなくなるでしょう。逆に「許せない」ことは、遠慮せずに伝えるべきことだと分かります。
行動のコントロール:叱ることとパワハラの線引き、怒りを適切に伝える叱り方
3つ目は、怒りを伝えると決めたときの伝え方です。厚生労働省の指針(出典:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために」)では、職場のパワーハラスメントを次のように定めています。
①優越的な関係を背景とした言動で、②業務上必要かつ相当な範囲を超え、③就業環境が害されるもの。
上司から部下への指導は①に当たり、②を超えると③も伴うことが多いため、実務では②で判断します。
自分の叱り方が②の範囲に収まっているかは、次の3点を順に確かめます。
- 目的:相手の行動を改善するためか。自分の怒りを収めるためになっていないか
- 内容:業務に関係することか。性格や私生活に踏み込んでいないか
- 方法:人格否定・人前・長時間になっていないか。同じ注意を必要以上に繰り返していないか
3点のどれかが崩れると、指導のつもりでも②を超えやすくなります。この線を越えやすい叱り方と、その言い換えを表にまとめました。
| 避けたい叱り方 | 言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| 「何度言えば分かるんだ」 | 「前回と同じところでつまずいている。どこで止まった?」 | 事実だけを扱う |
| 人前で怒鳴る | 個別に呼んで、短く伝える | 見せしめは本人と周囲を萎縮させる |
| 過去の失敗を蒸し返す | 今回の一件に絞る | 論点が広がると、直してほしい点が伝わらない |
| 「普通は〜だろう」 | 「私は〜してほしい」 | 自分の「べき」を相手に押し付けない |
共通するのは、「何に困っていて、次にどうしてほしいか」だけを伝えることです。伝える内容を絞ると、言い方が強くなりにくく、部下も受け取りやすくなります。研修では、実際の場面を想定して、この言い換えを声に出して練習します。
研修プログラムの例
研修の形は、目的と対象者に合わせて選びます。村上経営研究所の感情のマネジメントトレーニングを例にすると、次の4つの形です。
| 形式 | 時間 | 対象・内容 |
|---|---|---|
| 講演 | 60〜90分 | 経営者・管理職・全社員向けの入門。ご要望に合わせて内容を作成 |
| 研修 | 120分〜 | 管理職・リーダー層向け。ワークを交えて叱り方まで練習 |
| オンライン研修 | 研修と同じ | 遠隔地や複数拠点の会社向け。オンラインで実施 |
| 個人セッション | 1時間×6回(6か月) | 経営者・管理職向け。日々の実践を振り返りながら継続 |
研修は「管理職が実際に練習する」段階、個人セッションは「経営者・管理職が続ける」段階、講演は「全社員に考え方を広げる」段階に向いています。どの順で使うかは「職場に定着させる進め方」の章で、費用は「費用相場と研修会社の選び方」の章でお伝えします。
アンガーマネジメント研修の効果と「受けただけで終わる」を防ぐ考え方

「研修を受けても、結局変わらないのでは」という不安は、研修を検討する多くの方が持っています。この章では、期待できる効果と、効果が出る人と出ない人の違いをお伝えします。
研修で期待できる効果
村上経営研究所では、感情のマネジメントトレーニングで期待できる効果を、次のように整理しています。
- 無駄なことにイライラしなくなる
- 感情に振り回されず、落ち着いて判断できるようになる
- 上手に叱れるようになる
- パワハラ防止につながる
- 相手の怒りに振り回されることが少なくなる
- 組織やチームのコミュニケーションがよくなる
- ミスやトラブルが少なくなり、対応力が上がる
怒りの感情に向き合うと、自分が大切にしている価値観や、怒り以外の感情にも気づけるようになります。自分の価値観に気づくと、相手の価値観も「違うだけ」と受け止められるようになり、部署間や世代間の衝突が減ります。これが、アンガーマネジメントが個人のメンタルトレーニングとしてだけでなく、チームづくりにも効く理由です。
1回の研修で怒りがゼロになるわけではない理由
研修を受けたあとも、怒りは湧いてきます。研修で学ぶのは、怒りを感じたあとの反応の選び方だからです。「研修を受けたのに、まだイライラする」のは当然で、失敗と考えなくて構いません。
村上経営研究所では、感情のマネジメントを自転車の練習にたとえてお伝えしています。最初はうまくいかないことがあっても、練習すれば誰でもある程度は上手にコントロールできるようになる、という考え方です。日々、自分の感情と向き合い続けることで、自然にできるようになっていきます。
効果が出る人と出ない人の違いは、受講後に続けているかどうか
効果が出る人と出ない人を分けるのは、受講後に続けているかどうかです。当社代表の村上は、2014年から2023年まで日本アンガーマネジメント協会のファシリテーターとして活動し、その後も自分自身でアンガーマネジメントの実践を続けてきました。続けている理由を、自身のブログで次の3つに整理しています。
村上がアンガーマネジメントを続けている3つの理由
1.自分自身が生きることが楽になった。凝り固まった考え方から離れ、自分と違う考えや価値観を持つ人を受け入れられるようになり、その違いの中で自分の行動を選べるようになった。怒ることと怒らないことの区別がつき、無駄なイライラが減った。
2.心に余裕ができた。イレギュラーやトラブルがあったとき、以前はイライラして慌てていた。今は現実を受け止めて冷静に考え、今できる最善の方法を見つけて行動するようになった。
3.人との接し方が変わった。違う価値観の人も受け止められるようになり、そのうえでその人とどうコミュニケーションを取るかを判断するようになった。ここが一番大きく変わった点。
(出典:村上経営研究所ブログ「ストレスを抱えたビジネスパーソンへ」2018年)
3つとも、続けるうちに起きた変化です。研修は出発点で、その先の日々の実践が効果を決めます。次の章では、その続け方をお伝えします。
アンガーマネジメント研修を職場に定着させる進め方

研修を単発で終わらせないためには、受講者個人の習慣と、会社としての広げ方の両方が要ります。ここでは、受講後に毎日できることと、管理職から全社へ広げる順番、経営者・管理職が続けるための形をお伝えします。
受講後に毎日できる3つの習慣
研修で学んだことを職場で使えるようにするには、次の3つを毎日の習慣にします。どれも数分でできます。
- 怒りの記録:怒りを感じた場面を、その日のうちに「いつ・何に・何点」で書き留めます。分析はせず、書くだけで構いません。数週間分たまると、自分が何に怒りやすいかの傾向が見えてきます。
- 6秒の実践:怒りを感じたら、まず6秒待つことを意識します。できた日とできなかった日を記録に添えると、続ける動機になります。
- 「べき」の棚卸し:記録を見返して、怒りの元になった「べき」を書き出します。「許せる」「まあ許せる」「許せない」に分け直すと、許せる範囲が少しずつ広がっていきます。
管理職から始めて、全社へ広げる順番
会社として定着させるときは、いきなり全社員に受けさせるより、順番を決めて広げるほうがうまくいきます。叱る側の管理職が先に身につけていないと、社員だけが学んでも職場は変わらないからです。
| 段階 | 対象 | ねらい |
|---|---|---|
| 第1段階 | 経営者・管理職 | 叱り方の共通言語をつくる。経営者自身が実践して見せる(研修+個人セッション) |
| 第2段階 | リーダー・中堅社員 | 現場の感情のもつれを、早い段階でほどけるようにする(研修) |
| 第3段階 | 全社員 | 相手の怒りに振り回されない土台を、会社全体で共有する(講演) |
叱り方だけでなく、管理職の指導力そのものを高めたい場合は、DMP訓練(当社の管理職・リーダー向けの実践型研修。受講者が自ら考え、討論し、発表し、振り返る形で指導力を鍛えます)と組み合わせる方法もあります。感情の扱い方と、部下を育てる技術を同時に身につける形です。
経営者・管理職は個人セッションで継続する
経営者や管理職は、社内に相談相手が少なく、怒りを扱う練習を1人で続けるのが難しい立場です。村上経営研究所では、「自分が変われば、組織が変わる」という考えのもと、受講者が自ら考え、振り返る実践型の形を大切にしています。個人セッションは、その振り返りを講師と一緒に行う場です。
基本コースは1時間×6回、6か月の期間で行います(合計198,000円・税込)。月に1度、その月に起きた場面を持ち寄って振り返り、次の月の実践につなげます。研修を単発で終わらせたくない方は、個人セッションの詳細をご覧ください。
研修後に職場で起きた変化
研修を受けた会社ごとの変化は、状況によって違います。ここでは、続けた先に仕事の場面で何が起きるのかを、当社代表の村上自身の例でお伝えします。村上は自身のブログで、「もしアンガーマネジメントと出会っていなかったら」と振り返り、仕事の面で次のように書いています。
もしアンガーマネジメントを知らずに過ごしていたら(仕事の面)
時代の流れに乗れていないコンサルタントになっていた。自分の価値観をクライアントに押し付け、クライアントとの関係も悪くなっていたかもしれない。自分と価値観の違う人間を避ける人間になっていたかもしれない。
実際には、違う価値観を持つ人がいることを受け止めたうえで、その人とどう関わるかを選べるようになった。続ける理由は、自分自身が人生を生きやすくするため。
(出典:村上経営研究所ブログ「もし私がアンガーマネジメントと出会っていなかったら?」2019年)
研修を受けた管理職に起きる変化も、まず自分の反応、次に相手との関わり方、最後に部下や取引先の反応、の順で起きると当社では考えています。村上の例でも、価値観の違う相手を受け止められるようになったことが先で、その相手とどう関わるかは、その結果として選べるようになっています。最初の一歩は、自分の怒りを記録することです。
アンガーマネジメント研修の費用相場と研修会社の選び方

導入を具体的に検討する段階では、費用と研修会社の選び方が気になります。相場を整理したうえで、確認しておきたい点をお伝えします。
研修の費用相場
アンガーマネジメント研修の費用は、形式によって大きく変わります。研修会社12社を比較した記事(出典:法人研修ルート「アンガーマネジメント研修おすすめ会社12社」2026年8月更新)によると、料金を公開している会社は少なく、多くは問い合わせて見積もりを取る形です。公開されている料金から目安をまとめます。
| 形式 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 公開講座(1名が参加) | 1名あたり2万円台〜7万円台 | インソース 会員28,500円、日本能率協会 会員62,700円・会員外74,800円(同記事より。会員=各社の会員制度の会員価格)。半日〜1日の講座 |
| 講師派遣(社内研修) | 公開例では1回30万円台〜+交通費 | 参加人数に関わらず1回あたりの料金。公開している会社が少なく相場は示しにくい。同記事で料金を公開している講師派遣型は当社(330,000円税込〜)のみ |
講師派遣は、当社の講演・研修にあたる形です。参加人数が多い場合は、1名ずつ公開講座に出すより講師派遣のほうが1人あたりの費用は下がります。逆に、まず管理職1人から始めたいなら、他社の公開講座か、当社の個人セッション(基本6回・1回33,000円税込)から始める形が現実的です。
研修会社を選ぶときの4つの確認点
料金だけで選ぶと、受けただけで終わる研修になりがちです。次の4点を確認してから決めることをおすすめします。
- 自社の課題に合わせて内容を組めるか:「叱れない管理職が多い」「社員同士のもつれが多い」など、自社の場面に合わせてワークを組み替えられるか。定型プログラムだけの会社は、自社の状況に合わないことがあります。
- 受講形式を選べるか:講演・研修・オンライン・個人セッションのうち、どの形が用意されているか。段階的に広げるなら、複数の形を同じ会社で組めるほうが一貫します。
- 実績と講師の経験:講師自身がアンガーマネジメントを実践しているか、中小企業の現場を知っているか。理論だけの講師では、現場の場面に落とし込めません。
- 受講後の継続支援があるか:研修のあとに、振り返りや個人セッションなどの継続の仕組みがあるか。この記事でお伝えしてきたとおり、効果を分けるのは受講後の継続です。
村上経営研究所の感情のマネジメントトレーニング
村上経営研究所は、1975年の創業から人材育成と組織開発に携わり、1,000社以上の経営者と取引してきました。会社概要の「研修・人材育成」にも、アンガーマネジメント研修を掲げています。法人研修ルートの比較記事でも、アンガーマネジメント研修を行う会社の1社として紹介されました。ご提供している内容は次のとおりです。
感情のマネジメントトレーニング(研修・講演・個人セッション)
講演:60〜90分/300,000円(税別・税込330,000円)+交通費。ご要望に合わせて講演内容を作成します。
研修:120分〜/300,000円〜(税別・税込330,000円〜)+交通費。ご要望に合わせて研修内容を作成します。オンライン研修も実施しています。
個人セッション(基本コース):1時間×6回(6か月)/33,000円(税込)/回(合計198,000円)。進め方はご本人と打ち合わせのうえ決めていきます。
※記載の費用は参考価格です。日程やご予算など詳細は、お打ち合わせのうえ決定します。
講演・研修・オンライン・個人セッションの概要と料金は、感情のマネジメントトレーニングのページでご覧いただけます。
アンガーマネジメント研修についてよくある質問

研修の時間はどのくらい必要ですか?
考え方を知る講演なら60〜90分、ワークを交えて叱り方まで練習する研修なら120分からが目安です。村上経営研究所の感情のマネジメントトレーニングも、講演60〜90分、研修120分〜という構成にしています。時間が短くても、その後の実践と振り返りを組み合わせれば定着します。
オンラインでも受講できますか?
受講できます。村上経営研究所ではオンライン研修も実施しており、遠隔地や複数拠点の会社でも同じ内容を受けられます。ワークは対面のほうが進めやすい面もありますので、管理職研修は対面、全社向けの講演はオンライン、といった使い分けもできます。
管理職だけでなく、若手社員にも必要ですか?
若手社員にも役立ちます。アンガーマネジメントは、年齢・性別・職業に関係なく、誰でもその日から取り組める考え方です。若手社員の場合は「叱り方」より、上司や顧客の怒りに振り回されない、自分のイライラを人に当てない、といった面で効果が出ます。順番としては、管理職が先に身につけてから全社に広げる形をおすすめしています。
介護や医療など、感情の負担が大きい職場でも効果はありますか?
効果があります。利用者や患者、その家族の怒りに接する機会が多い職場ほど、相手の怒りに振り回されない練習の出番が多いはずです。村上経営研究所の感情のマネジメントトレーニングも、ビジネスの場面に限らず、スポーツ指導や子育て、教育の現場でも活用できる内容としてお伝えしています。職場の場面に合わせてワークを組み立てますので、ご相談ください。
まとめ
怒りと上手に付き合う力は、練習すれば誰でも身につけられます。アンガーマネジメント研修は、怒りで後悔しないための研修です。研修では「衝動」「思考」「行動」の3つのコントロールを学び、叱ることとパワハラの線引きを練習します。効果を分けるのは研修の内容より、受講後に毎日の習慣として続けているかどうかです。
会社として定着させるなら、経営者・管理職から始めて全社へ広げ、経営者・管理職は個人セッションで振り返りを続ける形が向いています。自社に研修が必要かどうか、どの形から始めるのがよいか迷われる場合は、まずはお気軽にお問い合わせください。

