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ネガティブ・ケイパビリティを持つ

先日友人からネガティブ・ケイパビリティという本を紹介されたので
読んでみて非常に納得することが多くありました。

最近は、ネットで調べればある程度すぐに答えにたどり着いてしまうので、
直ぐに答えが出ない状態にイライラしがちになります。

簡単にいうと「待つ」ということが出来ない状態になってきています。

また、人間の脳も「空白」を嫌うようで、
分からないことがあると悶々として答えを探しに動くのだとか。

まあ、せっかちになりすぎていると感じる今日この頃です。

本の中にネガティブ・ケイパビリティを一言で言えば
「宙ぶらりんな状態を回避せず、耐え抜く力」とあります。

なぜ、私がこの言葉を納得しているかと言うと、
2つほどある出来事に出会ったからです。

私の仕事は、企業の人材育成にかかわる研修担当をすることが多くあります。

経営者は研修をするので、費用対効果を考え、
すぐに結果を出してほしいと考えます。

もちろんこれが間違ている訳ではありません。

お金を払う以上、効果を期待するのはもちろんです。

ただポイントは、学ぶ側が人間であるということ。
人それぞれ学んでも理解力、行動力、説明力などが違うことです。

ハッキリ言って、研修をしてすぐ効果がでkる人もいれば、
期待する効果が出ない人が多いことも事実です。

そこで、経営者に問われるのがネガティブ・ケイパビリティです。

「すぐに結果が出なくても待つ」これが重要です。

さて、どんな出来事があったかをお伝えします。

クライアント企業の営業会議で出来事です。

K部長としておきましょう。

K部長が、社長と一緒にM商店に視察にいったときのことを報告を始めました。

M商店には、もう10年近く何度も視察に行っており、今回が初めてではありません。
毎回視察後は、M商店の社長やスタッフと食事などをしてたくさん学んでいるはずでした。

しかし、その会議でK部長が初めて視察をしたかのように感動体験を話しているのです。

「M商店の理念、コンセプト、熱い思いが伝わってきました」と。

社長がなぜ、M商店に視察に行ってるのかが伝わった瞬間でした。

毎回同じ企業を見て、表現は多少違うにせよ同じ話を聴いていて、
社長も同じ話をしていたようでっしたが、K部長の腑に落ちるまでに約10年かかりました。

別にK部長が仕事ができないわけではありません。
分かったつもりだったのが本当に納得するまでにそれぐらい時間がかかったようです。

あきらめずにやり続けたことが良かったですね。

2つ目の出来事は、企業の管理職研修後の出来事です。

受講生から「やっと整理・整頓の意味が分かりました」と
報告していただきました。

前回の研修で、掃除をしてくれないパートさんにどう伝えたらいいかと質問され、
私が次のように答えた内容に納得したらしく。まずは自分が掃除をしようと思い掃除を始めたのだそうです。

そうすると、いらないものや、捨てていいのかどうかも分からないものが多くあって、
掃除しようにも、なかなか先に進まなかったそうです。

そこで、以前5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の話をしていたのを思い出したらしく、
整理・整頓できていないと掃除できないことが分かったそうです。

についても、もう何度も私も行っているし、本人も聴いていました。
何度も、本人も掃除していたはずですが、今回改めて腑に落ちたようでした。

ちょっと話の内容はずれているかもしれませんが、
すぐには答え(結果)が出ないけど、待つ力を持っていれば結果につながることがあります。

人を育てるには、待つ力ネガティブ・ケイパビリティが重要だと感じた今日この頃でした。

参考までに
ネガティブ・ケイパビリティ

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