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管理職がやりがちな育成の誤解|時間がなくてもできる“日常の関わり”とは?

部下を育てるのは大事だ」──それはわかっている。だけど、目の前の仕事に追われて毎日が過ぎていく。

気づけば部下とゆっくり話す時間もなく、育成らしいことができていない。

「時間がないから、育成はあと回し」

そんな気持ち、ありませんか?

実は多くの管理職が同じような悩みを抱えています。
でも本当に、“時間がない”から育成できないのでしょうか?

育成に特別な時間を取ることももちろん大切です。
ただし、日常のちょっとした工夫や、会話の中に一言加えるだけでも、 育成には大きな効果をもたらすことがあります。

この記事では、育成に「特別な時間」が必要なのか?という前提を疑いながら、

育成という言葉には、「教える」「指導する」といった印象が強くありますが、 本来の語源である“educe(引き出す)”の通り、 その人の内側にある力や可能性を引き出すことこそが、育成の本質です。

忙しくてもできる関わり方のヒントをお届けします。

本当に“時間がない”のか?

プレイングマネージャーとして業務に追われる毎日。 会議、資料作成、顧客対応、トラブル処理…。 やるべきことに追われて「育成の時間なんて取れない」と感じるのも当然です。

さらに最近では、部下側も多忙で、自分の時間を守ろうとする傾向が強まっています。

たとえば「少し話そうか」と声をかけても、 「これ業務の一環ですか?」「残業になりますか?」と返されることもある──

そんな現実に、関わりたいのにすれ違ってしまう管理職の声もよく聞かれます。

それでも、関係性を育むための“接点”をまったく持たずにいては、 育成どころか信頼すら築けないのが現実です。

実は、“同じくらい忙しい”はずの管理職の中にも、 部下との関係性を築き、育成を継続できている人がいるのです。

この違いは一体なんでしょうか?

それは、「育成=時間を取ってやるもの」という思い込みを手放し、 **“日常の中に育成を埋め込んでいる”**という感覚にあります。


育成は「特別な時間」ではなく「日常の中」にある

たとえば、こんな一言をかけるだけでも育成は始まります。

「あの一言、すごくよかったよ。相手の反応も変わってたね」

「今日作ってくれた資料、ほんと見やすかったよ」

「この前のお客様、○○さんの対応にすごく満足されてたよ」

「今朝のミーティングでの○○って意見、ポイントついてたよ」

「あの一言で場の雰囲気が変わったの、感じたよ」

「よかった」「悪かった」といった結果だけの評価ではなく、具体的に「何がよくて、どう影響したのか」を伝えることで、 部下の行動ははじめて強化されます。

「自分はちゃんと見てもらえている」という実感が、次のチャレンジを後押しするのです。

1分もかからない声かけですが、その一言が具体的な行動に光を当てることで、 部下にとっての“気づき”と“やる気”が芽生えていきます。

また、ただの挨拶でも、目を見て笑顔で伝える、アイコンタクトをきちんと交わす、 「ありがとう」をただ言うのではなく、少し気持ちを込めて「助かったよ、ありがとう」と添える── そうした小さな工夫ひとつで、関係性はぐっと温かくなります。

大切なのは、“今すでにしている行動”に、育成の意識を乗せることなのです。


「見てるよ」「気にしてるよ」が育成の第一歩

部下が育つきっかけは、 「自分は見てもらえている」「評価されている」「必要とされている」「期待されている」 と感じられる関係性から始まります。

特別な面談や指導の場でなくても、 日常的な一言・しぐさ・まなざしの中に、育成のチャンスはあります。

たとえば──

  • 忙しい中でも目を合わせて挨拶をする
  • ちょっとした変化に「気づいたよ」と声をかける
  • 会議後に一言「助かったよ」と伝える
  • 作業の進捗をそっと確認する
  • 一人でできそうか、手を貸したほうがいいかを気にかける

これらはどれも、1分以内でできること。 でも、それが積み重なると信頼になり、「もっと応えたい」「もっと学びたい」につながるのです。

つまり、見ている、認めている、気にかけている──そうした“まなざし”が、 「一緒に成長していこう」という思いとして相手に伝わるかどうかが、育成のスタートラインです。

そのためには、アイコンタクト、笑顔、あいさつといった基本的なふるまいに、 日頃からどれだけ意識を込められるかが重要です。

一方的に伝えるのではなく、相手との距離感を大切にしながら、 “チームの仲間”として関わる姿勢こそが、信頼と成長を生むのです。

もちろん、簡単なことではありません。 けれど、そこに取り組むかどうかが、管理職としての信頼と育成力に大きな差を生みます。

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部下育成は、特別な時間を取らずとも、

“日常のふるまい”ひとつで大きく変わります。

有料パートでは、さらに具体的な関わり方として──

  • 見ていることを“言葉にする”
  • 「ありがとう」に“ひとこと”添える
  • 「今、ちょっと話せる?」という短いやりとり
  • チャットやメールでも伝わる“まなざし”
  • 信じている・待っている・頼りにしているをどう伝えるか

など、“忙しくても実践できる5つの育成アプローチ”を詳しくご紹介しています。

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