記事の監修
代表取締役社長/マネジメント・アーキテクト
「マネジメントに生かす17の原理・原則」「研ぎ澄ます経営」著者村上 隆昭
株会会社村上経営研究所
代表取締役社長/マネジメント・アーキテクト
「マネジメントに生かす17の原理・原則」「研ぎ澄ます経営」著者村上 隆昭
経営コンサルタントとして26年以上、人材育成・組織開発・経営者支援に携わる。建築士としての構造思考と感情・行動の知見を融合し、「人と企業の生かせいのち」を軸に、本質的な意思決定と持続的な組織成長を支援している。
研修を終わった後によくこんな言葉を聞きます。
「あの人に受けさせたい」
その対象は、上司や部下、同僚、夫や妻など身近な人のパターンが多くあります。
表向きのメッセージとして、受講してよかったと素直にとらえるほうがいいかもしれませんが、実はこのメッセージには裏があります。
- 自分は理解した
- 受けさせたい相手は理解していない
このメッセージは、危険なメッセージだと私は理解しています。
なぜかと言うと、受講した本人は学んだで理解したつもりになっていますが、実はまだ学んだことを実際に行動していないからです。
「知る」と「分かる」と「できる」は違います。
知ったこと、学んだことを行動にして初めて理解できます。
でも、せっかく学んだので、自分の周りの人に知ってもらいたい気持ちもわかります。
ではどうすればいいでしょうか?
自分が学んだことを実践する。
ただこれだけです。
研修は誰のために受けるかといえば、自分のためです。
自分が学んだことがよければ、それを実践すること。
人に無理に教えることでもありません。
学んだことを実践し、「最近変わったね」とか仕事の結果が出ていれば、周りの人も興味を持ってくれます。
その時初めて、学んだことを伝えればいいと思います。
人は自分が当事者になったり、困らなければ学ば、本当に学ぼうとはしません。
必要ない人に手渡しても「自分には必要ない」としか思いません。
学んだら、まずは自分が実践すること。
そして、できるようになるには訓練、練習をすることです。
そうすれば学びが活きてきます。
分かったつもりからできる人になって、「教えて」と言われたときにはじめて研修の効果があったのではないかと思います。

